|
|||||||||
音へのこだわり
人間の耳は、一般に20Hzから20kHz(20,000Hz)の音を知覚するといわれています。またその上限は、加齢と共に低くなる傾向にあり、成人には16kHzより高い音は聞こえにくくなるとされています。
下限の20Hz未満の音は耳では知覚できませんが、触覚では感じることができます。 その上限についても、従来、人間の可聴帯域の上限は20,000Hzとされていましたが、最近ではさらに上の帯域、生楽器や自然界には存在している超高域成分の有無が、人の情緒や感性に大きく作用していることが分かってきました。超高域成分が音楽や環境音などの可聴帯域内の音に加えられると、明らかに音の質感が変わってくるのです。
ところが残念ながら、一般的な音楽供給メディアとして採用されているCDのサンプリング周波数は44.1kHzで、その1/2である22.05kHz 以上の周波数の成分は収録されてはいません。 これについては1970年代、現在の音楽CDの規格を検討するために行われたブラインドテストのさいに、当時の第一線の音響技術者を集め、高域再生をどこまで検知できるかについて調べた時のデータが関係しています。 その結果によれば、音質の違いとして検知できるのは14kHzまでとされ、その上の16kHz以上の信号については入っているのかどうかすらも分からなかったそうです。この時のテストの結果がその後の、現在までのオーディオシステムの高音特性についての基礎データとして受け入れられているようで、再生装置の高域は16kHz付近まで歪み無く再生されていれば十分だということになってしまったようです。
そこで、先述の「ハイパーソニック効果」の事と照らして考えてみると、人間の情緒や感性というのは、やはりそれ自体を数値化して測定したりすることは出来ませんが、自然界の中の森林や小川などで、水の流れの音、風の音、小鳥のさえずりなどの中にその身を委ねていると、自然と心が落ち着いてくるような事を考えると、そこには人間の可聴音域を超えた、耳では聴くことの出来ない成分の「音」が含まれていて、それを体で感じているように理解できる気がします。
従って、音響信号処理など音響学に関わる問題では、単に音波の物理的性質を考慮するだけではなく、耳と脳が人の聴覚に重要な役割を果たしている点を考慮することも重要でしょう。
|
|||||||||
音へのこだわり・補足
参考までに、かつての“アナログ・レコード”での再生限界周波数は40kHzと言われています。 因みに後発の規格として、5チャンネル再生(5.1ch)をもサポートしている“DVDオーディオ”と“スーパーオーディオCD(SACD)”という方式も存在し、DVDオーディオでは2.0chステレオで192kHz、5.1chサラウンドでも96kHzに対応しており、スーパーオーディオCDでは再生周波数帯域=100kHz(プレーヤー側での限界設定による)、120dB以上のダイナミックレンジと、従来のCDの特性を遙かに上回ってはいるものの、オーディオ・ソースの絶対数不足や、再生規格を統一できなかったこと、高額な再生機、新規に採用された専用の(デジタル)インターフェイスといったことなどが禍したためか、一般ユーザーへの普及にはほど遠い結果となったようです。
一応当医院でも、双方の方式とも設備的に再生をサポートしてはいますが、前述のようにオーディオ・ソースの絶対数不足という理由によりあまり活躍の機会がない、というのが現状です。 結局、何だか’70年代に登場してわずか数年で姿を消していった“4チャンネル・ステレオ”の時によく似た結果となってしまいました。 当時は、「(立体音響などというものが?)まだ早すぎた規格だった…」などとも言われましたが、今回の顛末をみるかぎりには、そうした理由からではないようですね。 やはり現在メインのユーザー層は、主に利便性を重視しており、ネットによる音楽配信やMP3オーディオなどの需要の方が求められている結果とも言えましょう。 どうやら、ことオーディオについては「普及して既にユーザーが多数存在し概ね満足を得られ、安定している既存の規格」に対し、「更に付加価値を追加して高額化した類似の(或いは派生的な)商品」というのは、殆ど成功しないようです。
また、パソコンのアプリケーション・ソフトによる、DVD再生環境下に於いても、現在のバージョンでは既に再生対象外です。
|
|||||||||
オリジナル音源への道
この圧縮音声ファイルフォーマットには大きく分けて、可逆圧縮(Apple Lossless、lossless WMAなど)と非可逆圧縮(MP3、AACなど)という2つのタイプがあります。このうち、“可逆圧縮”では圧縮前のデータと、圧縮〜展開の処理を経たデータが完全に等しくなるのに対し、より高圧縮率の“非可逆圧縮”では、人間の感覚に伝わりにくい部分では情報を大幅に減らし、伝わりやすい部分の情報を多く残すようにするというように、人間の視聴覚特性を利用することにより劣化を目立ちにくくしてはいますが、圧縮に伴い、その結果としてデータの欠落・改変は免れないのです。
また、非圧縮音声フォーマットというの(WAV、AIFF、AUなど)も存在しますが、携帯型音楽プレーヤーに対してという使用目的を考えた場合にはデータが大きくなりすぎてしまい、その意味をなさなくなってしまうので、結果的には圧縮効率が良い「MP3」方式が、その普及度からいっても最も一般的であると言えます。 従って、最も普及していると考えられるこの「MP3」の音に、もはや現代人の耳は慣らされてしまっているといえるでしょう。
この“BEATLESのリマスター”音源については、携帯音楽プレーヤーを音調整の際に想定したりすることはせず、「携帯音楽プレーヤーの聴取環境はいっさい意識していない」とスタッフが明かしています。 それは逆に言えば近年の風潮として、邦楽でも洋楽でも同様に、チャートに上るような曲の殆どが、「携帯音楽プレーヤーを意識して音作り」されていて、迫力を増すために過度の音圧の増強などが施されており、もはや「より原音に忠実なサウンド」とはかけ離れたものになってしまっているという事なのです。 現代人の耳は、リズム系が極端に強調され、重低音がブーストされたような音にしか満足が出来ない「耳」になってしまいますし、そんなのばっかり聴いていたら、いずれは「難聴」になってしまうでしょう。
当医院も特別に最高級のオーディオ環境というわけではありませんが、せめて上記のような“いま風の音”とは違ったサウンドで患者さんに少しでも快適な音響空間を味わってもらえれば、と考え続けてきました。 そして「自身で選んだ音楽以外はかけない」、というのが院長のこだわりのひとつでもあり、これまで国内・外で集めてきた数100枚のCDから厳選し、それをその音源としています。 また、既存のサウンドだけでは飽きたらず、ついには当医院専用にイメージして作成を依頼した念願の、“院長プロディース”による業界初(?)の「節歯科オリジナル音源」の実現も果たしたことにて、今後も益々の充実をはかって行きたいと考えております。 |
|||||||||
「THE BEATLES LOVE」のこと
これは「THE BEATLES LOVE」のCD / DVD-AUDIO盤です。ビートルズの“オリジナル・アルバム”とは全く別の、特殊なコンセプトで作られた、コンピレーション作品のようなものですので、本人たちに対する評価などとは直接は無縁のものと言えます。 要するにLas Vegasの“Cirque du Soleil”のためだけに、オリジナル曲の素材+αを利用し、「サウンド・コラージュ」のように再構成することで作られた、“サウンド・トラック盤”みたいな性質のものなのです。 自分で「ディープなビートルズ・ファンなんだぞ」と気負っているような方の中からは、聴いたら“こんなのはビートルズじゃない”とか、“邪道だ”とか言う声が聞こえてきそうな感じもします。
ですから、「いつもビートルズの曲に漬っていたい….」などと考えているような方なら、聴き覚えのあるフレーズが満載ではあるので、あんまり気張って考えずに聴き流しておく分には「たまには、こういうのも良いかな?」といったふうにも思えるかも知れません。 ただ、CD盤とDVD-A盤の双方を聴いてみて感じたのは、通常の2チャンネル・ミックスのCD盤で聴いた場合、“オリジナル・アルバム”と同様に真正面から聞こえてくるその音は、特に“新しい部分”が押しつけがましく思え「鼻につく」と感じる人も居そうな気がします。その点、DVD-A盤のマルチチャンネル・ミックスで聴いた場合には「ビートルズの曲に包まれる」ような感じになって、“曲の中に入ってる”感があるためか、前面から「聞けっ!」状態にならないのが、結果的に好印象であるように思えました。
ソロ活動期のものでは、“Paul McCartney”の「Band on the Run」と「Venus and Mars」のDTS オーディオ・ディスクというのがありましたが、既に入手困難となりつつあるようです。
他にも当時、「Imagine」や「Ringo」などにも4チャンネル・レコード(或いはオープン・リール版)がありましたが、現在のところデジタル・オーディオ化はされていないようなので、残念です。 |
|||||||||
当医院の音楽ジャンルについて
当医院で流れている音楽について、その殆どは“New Age(ニューエイジ)”或いは“Ambient(アンビエント)”と呼ばれる系統のものです。 その他にも、一部“Adult Contemporary(アダルト・コンテンポラリー)”と呼ばれるような種類のものを流していたりする事があります。
はっきりとした“定義”などは存在していないようですが、そのむかし良く使われていた「Healing music(ヒーリング・ミュージック)」という表記については、“癒しの音楽”とも言われるように、主に音楽による「精神療法を目的として作られた音楽」のことを指します。これについては「アルファ波」や「1/fの揺らぎ」と関連づけられていたりするものがあり、また、ミュージック・セラピストにより登録商標されていて「音楽療法」にも用いられることから、そうした概念のものとの混同を避けるため、既に現在では通常使用されない傾向です。
つまりこれは、音楽のスタイルを限定したものではないため、クラシックやワールドミュージック、ジャズ、プログレッシヴ・ロックなどの中にも、該当するものがあるわけです。 Ambient(アンビエント)”とは、音楽ジャンルを示すというよりも、むしろその思想を表す言葉であると言えるでしょう。
こうした曲の持つ特徴の例としては、催眠感が形成されるような、同じメロディが幾度も繰り返される様式をもっていて、更にその内のいくつかでは自然の中から収録した音を用いることによって、より作品への導入をはかるようなスタイルを持ったものがあります。
‘この80年代の初期頃から日本で登場してきた“AOR”と呼ばれるような音楽ですが、これは「Adult-Oriented Rock(アダルト・オリエンテッド・ロック)」の略称であると称されてきました。しかし現在では、これは日本のメーカー・サイドが、自分たちの販促のためのイメージ作りに勝手に名付けた「日本語英語」として知られています。その裏には、上記のような理由が働いていたのではないかと推察されます。
また、“Album-Oriented Rock(アルバム・オリエンテッド・ロック)”とも言われており、こちらは、コンセプトなアルバム作りがされているような、曲ごとの単独な出来やヒット性よりも、トータルな完成度で聞かせるような作られ方が特徴とされているものを指しているため、ハード・ロックやプログレッシブ・ロックをも含むものとなり、日本において“AOR”と呼ばれているようなものとは、全く別物になってしまいます。
従来の“オーディオCD”では、記録フォーマットの限界となっているために再生周波数帯域の上限となっている20kHzを、再生装置の持つ性能によって約40kHz〜90kHzまでも再現し、ダイナミックレンジについても本来の96dBを140dBまで拡大している他、“DVDオーディオ”の96kHz〜192kHz、“スーパーオーディオCD”の100kHzと120dB以上のダイナミックレンジにも対応すべく、アンプ部分も100kHz(100000Hz)に対応したものに、そしてその最終的な出口となるスピーカー部分では120kHz(120000Hz)にまでに対応する設定をしてみました。 これらによって、従来のオーディオCD再生を越えた“より一層原音に近い音楽再生”を目指し、より滑らかで繊細な音楽表現を実現することが出来たのではないかと思っています。 |
|||||||||
| 東京都渋谷区猿楽町9-2レ・ミストラル代官山ビル2階 03-3496-1903 Copyright(C) 1998-2011.Setsu Dental Clinic .All Rights Reserved |
|||||||||